【退職代行統計調査2023】雇用形態ランキング!退職代行、実はあの雇用形態が多い?
正社員として入社した会社や長年勤めたアルバイト先を辞める際、会社側が退職を留まるよう強く引き止める場合があります。どのような雇用形態であっても引き止められたことで退職するまで時間を要してしまう、双方の要望が合致せずトラブルになるケースもあるようです。
そのようなトラブルを回避するため、引き止めに合わずスムーズに退職できる退職代行サービスが注目されています。
本記事では、2023年の退職代行サービス利用者の統計調査に基づいて退職代行サービス利用者の雇用形態別ランキングをお届けします。どの雇用形態の人々が最も退職代行サービスを活用しているのか、そしてその雇用形態の人々が退職代行サービスを利用する傾向についても説明します。
各年代別に雇用形態ランキングを紹介しますので、自分の年代や雇用形態がどのようにランキングされているのか、他の雇用形態の人々が退職代行サービスをどう活用しているか、参考にしていただければと思います。
(昨年以前の雇用形態別・退職代行サービス利用者ランキングも合わせて参照ください。)
【退職代行統計調査2020】退職代行サービス雇用形態別利用者ランキング!
【退職代行統計調査2021】世相を反映?退職代行利用者の雇用形態ランキング
目次
2023年最新版・退職代行サービス利用者、雇用形態別ランキング!それぞれの雇用形態の実情とは?
※退職代行サービス利用者統計調査期間:2022.01~2022.12
※調査対象:実際に退職代行サービスを利用した利用者
男性・雇用形態別ランキング
1位:正社員(71.46%、前年比+1.56%)
2位:アルバイト・パート(社会保険なし)(10.58%、前年比-0.12%)
3位:契約社員(6.10%、前年比+0.10%)
4位:派遣社員(5.11%、前年比+0.71%)
5位:アルバイト・パート(社会保険あり)(3.09%、前年比-3.51%)
6位:業務委託(2.43%、前年比+0.83%)
7位:公務員(1.24%、前年比+0.74%)
女性・雇用形態別ランキング
1位:正社員(50.34%、前年比-1.16%)
2位:アルバイト・パート(社会保険なし)(27.93%、前年比+0.83%)
3位:アルバイト・パート(社会保険あり)(8.41%、前年比+0.71%)
4位:契約社員(6.41%、前年比-0.49%)
5位:派遣社員(5.21%、前年比-0.19%)
6位:業務委託(1.12%、前年比+0.12%)
7位:公務員(0.37%、前年比+0.07%)
8位:その他(0.20%、前年比+0.09%)
昨年のランキングと比較し、今回の雇用形態ランキングに大きな変動は見られませんでしたが、正社員が男女ともに雇用形態ランキング1位を維持しています。正社員は待遇が良いものの、責任が重く、一度就職すると退職が難しいと感じる人が多いため退職代行サービスを利用しているようです。自身で退職を申し入れた際に「無理に引き止めたりはしない」と聞いていたのにもかかわらず、結果的に強い引き止めの圧力を受ける場合や、会社から引き止められたくない一心から退職代行サービスを利用する動きが見られます。
ランキング2位のアルバイト・パートに関しては自由度がある一方、スケジュールの調整が難しい場合があります。また雇用形態が不安定であることから、次の人が決まるまで待って欲しいなどと言われ引き止められる状況になりやすく、そういった状況を避けることができる退職代行サービスが注目されています。
3位の契約社員は、契約更新の不安や待遇面での不満から退職代行サービスを利用して職場を退職するケースが増えています。契約更新時の退職引き止めを避ける人々や、キャリアアップを求める人々の間で、退職代行サービスへの関心が高まっていると考えられます。
ランキング上で、男女共に退職代行サービスの利用が増えている雇用形態が業務委託です。
厳密に業務委託は「雇用」とは異なります。業務委託は会社に雇用されず、会社から依頼された仕事をこなした結果で報酬を受け取る「契約」になります。そのため退職ではなく、契約解除の意思を退職代行サービスが本人に代わって会社側に伝える形になります。
近年では軽貨物運送やシステム開発、美容関連などの仕事をするために業務委託契約を結ぶ人が多くなっているため、退職代行サービスへ業務委託契約を結んでいる人からの相談が増加しています。
しかし、すべての退職代行サービス事業者が業務委託契約をサービス提供の対象としているわけではないようです。退職代行サービスを利用することができないといった事態になる前に、無料相談を利用し自身の雇用形態でも退職代行サービスが利用可能か確認することをおすすめします。
また、退職代行サービス事業者によっては転職サポートを行っている退職代行サービスもあるため、今の仕事辞めたいけど転職先が見つかるか不安な人は併せて退職代行サービスへ転職の相談もしてみるといいでしょう。
(こちらで想定してる退職代行サービス事業者は「わたしNEXT<女性の退職代行>」「男の退職代行」になります。全ての退職代行サービス事業者が同じサービス内容ではありませんので注意が必要です。)
2023・男女・年代別雇用形態の退職代行サービス利用者ランキング、各世代の傾向は?
男性・年代別雇用形態ランキング
〈10代〉
1位: 正社員 62.77% (前年比-2.13%)
2位: アルバイト・パート(社会保険なし) 26.60% (前年比-3.1%)
3位: 公務員 5.85% (前年比+3.15%)
4位: 契約社員 2.66% (前年比-0.04%)
5位: アルバイト・パート(社会保険あり) 1.60% (前年比なし)
6位: 業務委託 0.53% (前年比較数値なし)
〈20代〉
1位: 正社員 71.82% 前年比(-0.58%)
2位: アルバイト・パート(社会保険なし) 10.51% (前年比+2.91%)
3位: 契約社員 6.27% (前年比-0.73%)
4位: 派遣社員 4.81% (前年比+0.48%)
5位: アルバイト・パート(社会保険あり) 3.04% (前年比-3.16%)
6位: 業務委託 2.47% (前年比+0.87%)
7位: 公務員 1.08% (前年比+0.58%)
〈30代〉
1位: 正社員 74.05% (前年比+8.35%)
2位: 派遣社員 7.19% (前年比+2.39%)
3位: 契約社員 6.39% (前年比+3.5%)
4位: アルバイト・パート(社会保険あり) 3.39% (前年比-6.11%)
5位: アルバイト・パート(社会保険なし) 5.59% (前年比-8.71%)
6位: 業務委託 3.19% (前年比+0.3%)
7位: 公務員 0.20% (前年比較数値なし)
〈40代〉
1位: 正社員 74.63% (前年比+5.83%)
2位: 派遣社員 8.21% (前年比-1.19%)
3位: アルバイト・パート(社会保険なし) 5.97% (前年比なし)
4位: 契約社員 5.22% (前年比-4.18%)
5位: アルバイト・パート(社会保険あり) 3.73% (前年比+0.62%)
6位: 公務員 0.75% (前年比較数値なし)
7位: 業務委託 1.49%(前年比較数値なし)
〈50代以上〉
1位: 正社員 46.15% (前年比較数値なし)
2位: アルバイト・パート(社会保険なし) 19.23%
2位: 契約社員 19.23%(前年比較数値なし)
4位: アルバイト・パート(社会保険あり) 7.69%
5位: 業務委託 3.85% (前年比較数値なし)
6位: 派遣社員 3.85%(前年比較数値なし)
女性・年代別雇用形態ランキング
〈10代〉
1位: アルバイト・パート(社会保険なし) 48.41% (前年比 -4.29%)
2位: 正社員 39.22% (前年比 -0.02%)
3位: アルバイト・パート(社会保険あり) 5.65% (前年比 +4.25%)
4位: 契約社員 3.89% (前年比 -0.21%)
5位: 派遣社員 2.12% (前年比 -0.58%)
6位: 公務員 0.71%(前年比較数値なし)
〈20代〉
1位: 正社員 58.47% (前年比 -2.23%)
2位: アルバイト・パート(社会保険なし) 21.17% (前年比 +1.67%)
3位: 契約社員 7.36% (前年比 +0.76%)
4位: アルバイト・パート(社会保険あり) 6.98% (前年比 -0.32%)
5位: 派遣社員 4.32% (前年比 -0.18%)
6位: 業務委託 0.95% (前年比 +0.06%)
7位: 公務員 0.52% (前年比 +0.12%)
8位: その他 0.24% (前年比 +0.14%)
〈30代〉
1位: 正社員 41.36% (前年比 +2.96%)
2位: アルバイト・パート(社会保険なし) 31.59% (前年比 -6.81%)
3位: アルバイト・パート(社会保険あり) 11.34% (前年比 +5.12%)
4位: 派遣社員 6.98% (前年比 -0.12%)
5位: 契約社員 6.81% (前年比 -2.69%)
6位: 業務委託 1.57% (前年比 +1.02%)
7位: その他 0.35% (前年比較数値なし)
〈40代〉
1位: アルバイト・パート(社会保険なし) 38.34% (前年比 +0.84%)
2位: 正社員 34.46% (前年比 +1.96%)
3位: アルバイト・パート(社会保険あり) 12.95% (前年比 -2.05%)
4位: 派遣社員 8.29% (前年比 -0.01%)
5位: 契約社員 4.15% (前年比 -0.05%)
6位: 業務委託 1.81% (前年比 -0.69%)
〈50代以上〉
1位: アルバイト・パート(社会保険なし) 44.14%
2位: 正社員 31.72% (前年比較数値なし)
3位: アルバイト・パート(社会保険あり) 11.03%
4位: 派遣社員 8.97% (前年比較数値なし)
5位: 契約社員 2.07% (前年比較数値なし)
6位: 業務委託 2.07% (前年比較数値なし)
※50代以上の年代は前年比較数値なし
正社員が各年代別の雇用形態ランキング上位に位置している理由として、退職を申し出にくい職場の環境や退職手続きの困難さが背景にあります。特に20代から40代の退職代行サービス利用者は会社からの重い責任やプレッシャー、上司や職場関係者からの引き止めなどに対応するため退職代行サービスを活用しています。
アルバイト・パートも各世代の雇用形態ランキングで多く見られました。アルバイト・パートは柔軟な勤務体制が可能な雇用形態ですが、シフト制勤務であることや人員不足であることを理由に引き止められることがあります。10代の学生や女性のパート・アルバイトは退職トラブルを避けることはもちろんのこと、退職に伴う過度なストレスを避ける目的でも退職代行サービスを利用しています。
また、40代の女性が退職代行サービスを利用する傾向が強まっています。仕事と家庭のバランスを保ちつつ円滑に退職を実現するためや、仕事辞めたい!と強く思った時にすぐに辞めることができる退職代行サービスに依頼するケースが増えているようです。
前年のランキングに無いデータですが、50代以上の年代では年齢とともに健康問題が生じる可能性があり、健康を優先して仕事を辞めるという選択をすることもあるようです。しかし、ベテランの退職を留まらせるため会社側は引き止めを強行する傾向にあり、経験豊富なベテランの世代は引き止めにあうことなく職場を退職するために退職代行サービスの利用を検討しているようです。
退職代行サービス統計調査2023雇用形態ランキングのまとめ
退職代行サービス統計調査に基づいた雇用形態別ランキングから退職代行サービスを利用する背景と雇用形態別の問題点、労働環境などをうかがい知ることができました。また雇用形態別ランキングを年代別にランキングすることで、その年代ごとに抱えている雇用形態別の悩みや労働トラブルについて知ることができました。
特に、どの雇用形態でも人手不足や業務経験者の流出防止を理由に引き止めをしている傾向にあるようです。中には強引に引き止めを行なったことで大きな退職トラブルに発展したり、引き止められたことがストレスになり精神的に病んでしまい、うつ病になったりするケースも増えています。
会社側の心理として引き止めたい気持ちは十分に理解できますが、過剰な引き止めはせず、退職希望者の意思を尊重することも重要です。
また、会社側から強引な引き止めを受けていて会社を辞めたいのに辞められない場合は、退職代行サービスの利用を検討すると良いでしょう。ランキング内でも述べたように引き止めを避ける意味でも退職代行サービスの利用は有効だと考えられています。
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