【退職代行統計調査2021】世相を反映?退職代行利用者の雇用形態ランキング
働き方改革の一環として、同一労働同一賃金が基準となり、正規雇用・非正規雇用の待遇の違いは徐々に改善されています。
雇用形態に関係なく仕事を選択する、もしくは副業として違う会社の業務を請け負うといった働き方も珍しくなくなってきました。
様々な雇用形態で仕事をする人が増える一方で、職場や人間関係が合わずに退職をする方も増えています。
退職する方の中には退職代行サービスを利用して辞める方も少なくありません。
今回は退職代行サービス利用者の統計調査を行い、2021年版の雇用形態別でのランキングを作成しました。
年代別のランキングも掲出していますので、ご自身の年代と雇用形態がどのような結果になっているかチェックしてみてください。
また、これまでの統計調査のすべての結果は以下よりご覧いただけます。
退職代行サービス利用者統計調査: https://taishoku.to-next.jp/archives/category/statistics
目次
雇用形態とは?どういった種類があるのか
雇用形態には主に、正社員、契約社員、派遣社員、パート・アルバイトに分別されています。
(詳しくは、【退職代行統計調査2020】退職代行サービス雇用形態別利用者ランキング!「雇用形態の種類」を参照してください。)
雇用期間の有る無し、就労する職場の違いや勤務条件、勤務する時間などの違いで雇用形態が分かれます。
それぞれ働き方にメリット・デメリットがあり、自身のライフスタイルに合わせて雇用契約を結ぶことが可能になっています。
また「雇用」とは異なりますが、業務委託、国家・地方公務員も就労のスタイルに当てはまります。
ここで注意が必要な点は退職代行サービスによっては、契約社員、業務委託、公務員の退職代行を行うことができない場合があります。
退職代行サービスを利用する際には事前に退職代行が可能か確認しておくと良いでしょう。
雇用形態別、退職代行サービス利用者ランキング2021
※退職代行サービス利用者統計調査期間:2020.06~2021.04
※調査対象:実際に退職代行サービスを利用した利用者
<男性>
1位:正社員(69.9%)
2位:パート・アルバイト(社保なし)(10.7%)
3位:パート・アルバイト(社保あり)(6.6%)
4位:契約社員(6.0%)
5位:派遣社員(4.4%)
6位:業務委託(1.6%)
7位:公務員(0.5%)
8位:その他(0.2%)
<女性>
1位:正社員(51.5%)
2位:パート・アルバイト(社保なし)(27.1%)
3位:パート・アルバイト(社保あり)(7.7%)
4位:契約社員(6.9%)
5位:派遣社員(5.4%)
6位:業務委託(1.0%)
7位:公務員(0.3%)
8位:その他(0.1%)
昨年同様に1位は正社員となりました。
退職代行サービスの利用者の中でも圧倒的なシェアを維持してますが、正社員が置かれている職場環境や労働条件に問題があるのかもしれません。
他の雇用形態よりも厚遇ではあるもののその分責任もあり、返って辞めにくいということも言えそうです。また、強い引き留めに合い、慰留されるのが多いのも正社員ですので、正社員ならではのメリット・デメリットがあるようです。
他の雇用形態についても順位に大きな変動は見られなかったものの、「業務委託」が増加傾向にあります。
主に仕事内容として美容関係、スポーツインストラクター、貨物運送などが業務委託契約での仕事に従事されています。
「契約期間が定められているため途中で辞めることができない」
「会社側から契約が守られないなら違約金や損害賠償の請求が発生すると言われている」
上記のような悩みを抱えている方の問い合わせが退職代行サービスで増えているようです。
退職代行サービス利用者、年代別雇用形態ランキング2021
※退職代行サービス利用者統計調査期間:2020.06~2021.04
※調査対象:実際に退職代行サービスを利用した利用者
<10代男性>
1位:正社員(64.9%)
2位:アルバイト・パート(社会保険なし)(29.7%)
3位:契約社員(2.7%)
3位:公務員(2.7%)
<20代男性>
1位:正社員(72.4%)
2位:アルバイト・パート(社会保険なし)(7.6%)
3位:契約社員(7.0%)
4位:アルバイト・パート(社会保険あり)(6.2%)
5位:派遣社員(4.3%)
6位:業務委託(1.6%)
7位:公務員(0.5%)
8位:その他(0.3%)
<30代男性>
1位:正社員(65.7%)
2位:アルバイト・パート(社会保険なし)(14.3%)
3位:アルバイト・パート(社会保険あり)(9.5%)
4位:派遣社員(4.8%)
5位:契約社員(2.9%)
5位:業務委託(2.9%)
<40代男性>
1位:正社員(68.8%)
2位:アルバイト・パート(社会保険なし)(9.4%)
2位:契約社員(9.4%)
2位:派遣社員(9.4%)
5位:アルバイト・パート(社会保険あり)(3.1%)
<10代女性>
1位:アルバイト・パート(社会保険なし)(52.7%)
2位:正社員(39.2%)
3位:契約社員(4.1%)
4位:派遣社員(2.7%)
5位:アルバイト・パート(社会保険あり)(1.4%)
<20代女性>
1位:正社員(60.7%)
2位:アルバイト・パート(社会保険なし)(19.5%)
3位:アルバイト・パート(社会保険あり)(7.3%)
4位:契約社員(6.6%)
5位:派遣社員(4.5%)
6位:業務委託(0.9%)
7位:公務員(0.4%)
8位:その他(0.1%)
<30代女性>
1位:正社員(38.4%)
1位:アルバイト・パート(社会保険なし)(38.4%)
3位:契約社員(9.5%)
4位:派遣社員(7.1%)
5位:アルバイト・パート(社会保険あり)(6.2%)
6位:業務委託(0.5%)
<40代女性>
1位:アルバイト・パート(社会保険なし)(37.5%)
2位:正社員(32.5%)
3位:アルバイト・パート(社会保険あり)(15.0%)
4位:派遣社員(8.3%)
5位:契約社員(4.2%)
6位:業務委託(2.5%)
男性は各年代別でも正社員が雇用形態ランキングの1位になりました。
年代が変わっても退職代行サービスの利用者比率は安定していますが、退職代行サービスを利用しなければ退職が難しい環境にあることの証明にもなっているのではないでしょうか。
女性は年齢が変わり、ライフスタイルの変化によって雇用形態が変化していることが想像できます。
その変化に合わせて退職代行サービスを利用される方々の雇用形態も変わってくるようです。
【退職代行統計調査2021】雇用形態ランキングまとめ
昨年と同様に退職代行サービスを利用される方々の雇用形態は正社員が圧倒的に多い結果となりました。
正社員は雇用契約の中でも契約期間に制限がなく、労働条件も法律で定められた内容を順守する必要があるため、他の雇用形態よりも厚遇だと考えられてきました。
しかし、退職代行サービスの利用者という観点からすると、正社員であるためにノルマや会社からのプレッシャーは強く、逃げようにも人事担当者や上司からの慰留が強く、辞めることができないといった話をよく耳にします。
実際には目にすることができない、正社員の辛い部分が今回の退職代行サービスの利用者統計ランキングに表れているのかもしれません。
「退職代行サービス」の利用について
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