退職代行って転職に影響するの？３つの疑問にバシッと回答

今の仕事を辞めたいのに、いざ会社の現状や次の転職のことを考えてしまうと辞めにくい、辞められないというケースはよくあります。
そんな時に自分で直接言わなくても退職を代行してくれる退職代行サービスはとても便利ですが、今後の転職に影響するかもしれないという心配がある人もいるのではないでしょうか。

退職代行サービスを利用すると解放されて楽な気持ちになれますが、転職という未来に影響が及んでしてしまうかもしれないと思うと少しためらってしまいがちです。

そこで今回は退職代行サービスを利用すると転職に影響するのかどうかについて解説し、３つの疑問についてそれぞれ回答していきたいと思います。
退職代行サービスを利用して会社を辞めたいのに転職への影響に不安があるという人はぜひ参考にしてくださいね。

自己都合退職？懲戒解雇？退職代行サービスを利用するとどうなる？

退職には主に自己都合・会社都合・懲戒解雇の3種類があり、退職代行サービスを利用した場合は基本的には自己都合退職になります（状況によっては会社都合退職の場合もあります）

自己都合退職とは、転職者自身の都合（給与アップ・キャリアアップなどの待遇の改善や病気や結婚など一身上の都合）によって転職する場合に該当し、自ら退職を申し入れることを指します。そのため、退職の大半は「自己都合退職」となるケースが多くなります。

一方、倒産や会社の経営不振が影響してリストラされるなど、会社側の都合によって退職を余儀なくされる場合は「会社都合退職」になります。辞めたい訳ではないのに労働者の意志とは関係なく退職しなければならない状況になった場合には会社都合退職が該当します。

退職する場合には基本的に自己都合か会社都合になりますが、この二つの最大の違いは失業手当・失業給付金（失業保険）を受け取れるまでの期間にあります。
自己都合の場合は退職から3か月まで失業給付金を受け取ることができず、さらに待機期間として7日必要なため、失業手当・失業給付金を受け取れるまでに最短でも3か月と7日かかってしまいます。
しかし、会社都合の場合は3か月の給付期限がなく、最短7日で失業手当・失業給付金を受け取ることができます。そのため、失業手当・失業給付金を受け取れる期間が長いことにより、貰える失業手当の総額が多くなることになるため、失業手当に限れば会社都合退職の方が得であると言えます。

こう記載すると一見会社都合退職の方が良いように見えますが、実は履歴書に会社都合による退職と記入する必要があるため、一概には良いとは言えません。
履歴書に会社都合による退職と書けば、転職する時の面接で細かく聞かれることもあります。しっかりと事情や退職理由について説明できないと、それが影響して転職に失敗する可能性もあるので注意しておきましょう。

このように自己都合退職と会社都合退職は微妙に違いがありますが、退職代行サービスを利用した時は一身上の都合で退職を申し出るために基本的には自己都合退職になります。

ちなみに懲戒解雇というのは一言でいうと「クビ」のことです。例えば長期間の無断欠勤や会社の物を盗難・横領したことが発覚した場合など、就業規則に重大な違反行為をした場合には懲戒解雇となることがあります。
前述したように退職代行サービスを利用した時はちゃんと退職を申し出ていますので懲戒解雇になることはまずありません（仮に会社側が懲戒解雇にしようとしたとしても労働基準監督署でそれが認められることはないと思います）

退職代行サービスを利用する方の中には辞めたいのに辞められなくて、無断欠勤という手段を思い浮かべてしまう方もいるでしょう。その結果退職することはできますが懲戒解雇となる可能性もあるため危険です。
懲戒解雇になると履歴書にその旨を記載する必要があります。そのため転職する時に大きく影響し、転職先が見つからなくなるなど不利な状況になりますので、辞めたいのに辞められない時は退職代行サービスの利用を検討すると良いでしょう。

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転職活動に影響が出ることはある？

結論からお伝えすると、退職代行サービスを利用すると自己都合退職となるため、基本的に転職に影響することはありません。

会社都合退職の場合は転職の際に詳しく聞かれることもありますが、自己都合退職だと退職理由が「一身上の都合」となります。そのため転職に影響することもなく、スムーズな転職活動をすることも可能です。

ただ、ほとんどの場合、転職先から退職理由について聞かれるでしょう。もしその時に、会社が嫌だったから辞めたなどのマイナス方向の理由を言ってしまうと転職に失敗してしまうかもしれませんので注意が必要です。
退職代行サービスを利用するという方は、辞めたいのに辞められないという状況に陥っている場合も多いため精神的に不安定になっている方もいらっしゃいます。そのような状態の方は、そのまますぐに転職活動をしても良い方向に行きにくいこともあるので、しっかりと気持ちを切り替えてから転職活動に臨むのがいいでしょう。

自分で言わない限り、退職代行サービスを利用したことが転職先にわかることはないため、退職代行サービス利用で転職に影響することはありません。
そのため、退職代行サービスを利用したとしても通常通り転職活動を行うことができます。

退職代行サービスを利用すると転職先にバレる？

退職代行サービスを利用して退職した場合、転職先に退職代行サービスの利用がわかってしまう可能性はほとんどありません。
ただし、以下のようなケースでは注意が必要です。

一つ目のケースはSNSでの発言です。
企業によっては面接した求職者のことを調べるためにSNSを利用することがあります。辞めたいのに辞められない中で退職すると開放感が生まれるため、つい退職代行サービスを利用して退職したということをSNSなどに発信してしまいます。それを転職先の企業が発見してわかってしまうケースです。
辞めたいのに辞められなくてやっとの思いで退職できたという気持ちは分かりますが、心の中だけで喜ぶようにしておきましょう。

退職代行サービスを利用したことが転職先にわかってしまう二つ目のケースが、自分でつい言ってしまうことです。
会社によっては採用前に交流会やオリエンテーションをすることがあります。そのような場で人事担当者や同じ採用者と打ち解けて、前職を退職代行サービスを利用して辞めたということをつい言ってしまい、転職先に伝わることもありますので注意しましょう。

もちろん、退職代行サービスの利用が必ずしもネガティブな印象を与えることに直結するわけではありません。
人によっては退職代行サービスは効率的で新しい手法であり、そのような「新しい方法を取り入れる感覚がある人」と捉えられることもあります。

また、最近では退職代行サービスの利用が普及しつつあるため、後ろ向きな意見だけでなく、前に進むためのサービスとして前向きに受け取る方も多くなっていますので、もし転職先にわかってしまったとしても、転職には全く影響しないことも十分あると思います。
そのため転職について悩むよりも、今の辞めたいという気持ちを優先する方が良いでしょう。

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まとめ

ここまで「自己都合退職？懲戒解雇？退職代行サービスを利用するとどうなる？」「転職活動に影響が出ることはある？」「退職代行サービスを利用すると転職先にバレる？」というよくある３つの疑問について解説してきましたが、会社を辞めたいという時に退職代行サービスなら即日で退職することができて、基本的に転職活動にも影響はしないということがお分かりいただけたかと思います。

その理由は退職代行サービスを利用した時は一身上の都合での「自己都合退職」扱いになり、面接の際に退職の理由については通常通り聞かれるかと思いますが、「どうやって退職したか」というところまで聞かれることはまずありませんし、退職代行サービスを利用したことが公的な何かに記録されたりすることはないからです。

また、転職先が退職代行サービスを利用したかどうかを調べる手段はありますが、それが大きく影響して転職活動が上手くいかないということはありません。調べる手段を取ることは極めて低いといえますし、万一退職代行サービスの利用がわかったとしても面接でしっかりと前向きな気持ちをアピールすれば退職代行サービスを利用したことが影響することはないでしょう。

このように退職代行サービスは転職にネガティブな影響を与えることはありませんので、安心して利用することができると言えそうです。

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