退職というと、どうしてもネガティブイメージが先行しがちかもしれませんが、無理や我慢を重ねてその職場環境に留まるよりも「新しい環境」を求めて活動する方が前向きなのではないでしょうか。
ここではそんな方がスムーズに退職できるよう円満退職するためのベストな退職理由をご紹介します。
目次
円満退職とは?
今や「年功序列」のなじみも薄く、銀行でさえ副業を認めるようになりました。「辞める」ことがマイナスではなく、転職が「トレンド」とさえいう今の時代。ですが退職は〝円満〟に越したことはありません。
円満退職するためには「退職理由」がとても重要になります。
上手な退職の仕方を考えていきましょう。
・そもそも円満退職ってどういう状態?
円満退職とは
これまで勤務してきた会社にて、お互いの納得・理解を形成し、スムーズな引継ぎを経るとともに後を濁さずに職を離れること。(出典:コトバンク)
つまり、「立つ鳥跡を濁さず」のように、辞めるときにトラブルなく、丸く納めてスムーズに辞める、ということです。
・円満退職にするためのコツ
退職は収入が途絶えたり、あなた自身に大きな経済的なリスクをもたらしかねません。
次の就業先を見つけた上で今の会社に退職の意思を伝える。これがベストでしょうが、そこを意識し過ぎてあなた自身の精神や、健康状態が損なわれるようなら話は変わってきます。
今の時代は業界によっては、人材不足から「引き留め」に走らざるを得ないところもあります。引き留めにあって辞めるタイミングをなくしたりしなくて済むよう、スムーズに退職へ持ち込める理由を選択しましょう。
円満に退職をするベストな退職理由5選
自分も相手も納得できる退職理由を
転職、退職も「ひとつの節目」です。図らずも辞めることになったということもありえるでしょう。退職するというと、どうしても後ろめたい気持ちが先立つかもしれません。また少しでも早く辞めたい、でもそのために嘘をつくのもどうかな・・・、と大半の人は思うことでしょう。
結論からいえば、こういう時は嘘も「あり」なのではないでしょうか。もちろん正直に言うのが正しいのは言うまでもありませんが、「嘘も方便」ということわざもあるように相手(上司や人事担当者)を不快に思わせるような退職理由にするよりもスムーズに退職できる退職理由にする方が円満退職への近道と言えます。
どんな状況であれ、退職のタイミングを迎えたといういうことは「ひとつの節目」を迎えたと思って、あえて「前向き」に捉えてみましょう。そもそも辞めたいと思わないような環境の良い職場であれば、誰もわざわざ退職はしないはずですので、そこは上司も人事担当者もわかっているはずです。
今までの職場を飛び立ち、次の職場で「どのように自分を活かしていきたいのか」。自分のパフォーマンスを上げるつもりで振り返ってみると、きっと前向きな理由が見つかることでしょう。
1.自身の体調不良
例えば身体的や精神的な不調、もっと具体的に言えば「うつ病」など、ご自身の「体調が優れなくてどうしてもこれ以上の出勤が難しいから辞めたい」という理由にすることで会社としてはそれ以上引き留めることもできませんし、本人を安易に責めることもできなくなります。
そのため、辞める時にトラブルになる可能性がもっとも低い退職理由であり、スムーズに円満退職ができる理由であるとも言えます。
ただ1点注意が必要なのは、体調不良を理由にすると会社から病院の診断書を提出するように言われる可能性があります。その際は本当であれば提出すればいいですが、円満に退職するための嘘の理由であれば提出できないため困ることになるかもしれません。診断書については基本的に提出の義務はないにしても、一ヵ月後の退職まで執拗に迫られた場合に逃げ切れない可能性がある点には注意が必要です。
2.家庭の事情
会社側としては、個人的な事情は踏み込みにくいでしょう。実際に多くの人が「円満退職したかったから」と、本音を伏せて建前をつかう傾向です。実際に人間関係に問題があったとしても、それをそのままストレートにはなかなか言えないものです。
例えば親や兄弟が身体的や精神的な不調になり介護が必要になった、結婚する予定で転居することになった・・・など、本当にそうした事情がでてくることもあると思いますが、このような家庭の事情を退職の理由にするのも円満退職に持ち込むひとつの方法です。
3.身内がケガをした
今すぐ辞めたいというくらい辛い職場環境だと、「親が亡くなった」と持ち出したくなるかもしれません。ですが亡くなったことにすると、斎場はどこだ、どこの病院で亡くなったんだ等、面倒なことになる可能性が高いです。
そうならないためにも例えば「親がケガをして入院することになった。近くにいて世話をしてやれるのは自分しかいない」という退職理由にするのもひとつです。既婚女性だったら「自分の家と親の家を行き来して、家事や面倒を見なくてはならない」ということにすれば、信ぴょう性も高くなるのではないでしょうか。
いずれにせよ自分が聞いても納得できるような理由になっていれば、多少話を「盛る」ことにはなっても、相手に疑われることなく、辞める方向に持ち込めるのではないでしょうか。
4.ステップアップのために勉強したい
退職理由は比較的ネガティブなものが多いですが、ポジティブな理由でも円満退職は可能です。
その一つが「自分の今後のステップアップのために勉強がしたいから学校に通う」という理由です。
今の仕事とは違う職種へ行くために学校やスクールに通ってしっかりと基礎から勉強がしたいと言えば、他業種であれば尚更辞める理由としての納得感も高いでしょう。
5.キャリアアップのため
退職を前向きに捉えてプラスに活かす理由の一つが「キャリアアップがしたいため」という退職理由です。
退職というと、どうしてもマイナスイメージが付きまとうかもしれません。ですが本当にそうでしょうか。きつい仕事で体調が優れない、人間関係がよくないのを我慢してどうにか続けている・・・など、ハードで不満をこらえながら続けているような仕事なら、その職場に留まる理由もないでしょう。
今の職場を辞めるのは「より成長してキャリアアップするため」と、「今まで勤めていたことをさらにプラスにするためだ」と伝えれば、上司や会社とポジティブな関係のまま円満退職になれるはずです。
例え引き留められても「貫く」
ポジションや功績などによっては、退職を「引き留められる」方もいることでしょう。ブラック企業であればあるほど、その確率も高いかと思います。
また、つい感情的になり「辞める!」といったものの、「退職するのを辞めます」と言う場合もあるかもしれません。
仮に退職の報告をしたあとに、熟考して「やはり今の職場に留まる」という選択もひとつでしょう。
ですが、基本的には一度「辞める」と決めたなら、その意思を通しましょう。 上司に退職の話を持ち出す時も「辞めようと思っている」と相談するのではなく、「辞めます」と報告し、退職の意思が固いことをアピールすることも重要なのです。
職場が変わる=人脈が変わる
長年勤めてきた、職場環境や人間関係を「手放す」というのは勇気も必要なこと。
会社が変わると、環境も変わります。
もし仮に、今の職場環境で辛いことがあったり大失敗などが理由で、退職をせざるを得ない状況だったとしたら・・・。
時には受け入れるのに、少し時間がかかることもあるでしょうが、それはあなたにとって「ひとつの転機」なのかもしれません。
先のことは誰にも分かりませんが、いい流れが「そこまで来ているのかも」、と前を向きましょう。
円満退職ののち、きっとこれから道は開けてきます。より豊かな人生を歩むために、その流れを止めたりつかみ損ねたりしないようにしたいものです。
「退職代行サービス」の利用について
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